2020-06-21/2023-05-23

【WordPress】おすすめの「和風」テーマ5選

【WordPress】おすすめの「和風」テーマ5選

「「和風」な感じのWordPressのテーマってなかなか見つからない。」

「そもそも「和風」なWordPressのテーマってあるの?」

「和風」な感じのサイト作りたい、制作依頼されたとなったとき『「和風」なテーマがあれば便利なのに。』と誰しも思いますよね。

一から作ると一般的なサイトと比べ勝手が異なるように思います。

ところが探してみると思ったより種類ないし、見つからないとなります。

大分増えてきたように思いますが、需要に対して供給が追い付かなそうなほど和風なテーマは少ないです。

和風な内容だから和風に仕上げなければいけないというわけではないですが、和風っぽく制作できるのか一考はしたいものですよね。

そこで今回は国内で制作されている「和風」なWordPressテーマを5種紹介します。

本記事の内容

冒頭でもお伝えしたように5つテーマを紹介していきます。

その後無料テーマで和風っぽくするにはどのようにすればよいのかといったことろも見ていきます。

有料テーマは有料なだけあり、よくできているものが多いです。

便利な機能があったり、「和風」に見えるようタイポグラフィが作られています。

技量と予算があるならスクラッチでも良いと思いますが、個人製作では厳しいのではないかと思います。

既存のテーマを利用し、時間が余るようならコンテンツのブラッシュアップをする方が有意義です。

それぞれの提供元によりライセンスの取り扱いが異なります。購入したテーマで開発し、納品するといった流れを行うには特別なライセンスが必要な場合もあります。利用規約等をよく読み適切に取り扱いましょう。

おすすめの和風テーマ5選

では「和風」のテーマを5種類紹介していきます。

制作しようしているWebサイトのイメージを頭の中に浮かべながら照らし合わせてみてください。

「HAKU」 TCD

すでにブランディングしている、または、ブランディングしていきたい場合に向いているテーマです。

TOPページはいかにも「和風」といったような雰囲気がフォントやその余白にあふれています。

下層のブログページなどは一般的な雰囲気で読みやすくなっています。

TOPページで目を引き、下層ページでコンテンツを充実させることができるので、SEO対策もしっかりと施すことができそうです。

「和」な商品を取り扱っていてる場合などかなり使いやすそうです。

販売ページ(ECサイト)は別で用意しておき、入口は「HAKU」で作るなど工夫できます。

こちらが提供元のデモページになっていますので見てみてください。

綺麗な引き算が施された1カラムのページです。余分なものがないために伝えたいことが強調されるので、テーマの中核である「ブランド化」がうまくなされています。

機能面でも充実しておりカスタマイズも容易にできるように設計されています。

LPの作成もできるので、リスティング広告など出稿する際わざわざ別ページを作成する必要もありません。

「Lightning G3 VEKUAN キット」Vektor

2021/07にLightningの和風テーマが変更されたようです。

以前の和風テーマを見ることはできませんが、以前と比較してかなり洗練されたデザインになっているように感じます。

直感的に操作できるブロックエディタ―に力を入れていて、小難しいことを考えずともきれいな配置ができるのは好印象です。

スマホで表示する際も縦書きと横書きをうまく調整されています。

個人的な印象ですと、スクロールしていくとヘッダーメニューの縦書きが横書きに変わっていくところなどなめらかで好きですね。

「Lightning」のテーマ自体は無料です。

ただし、購入にあたり注意すべきところがあります。

それは「 Lightning G3 VEKUAN キット 」を利用するには「 Lightning G3 Pro Unit 」を購入しなければいけないというところ。

Lightning G3 VEKUAN キット 」 は買い切りとなっており、 「 Lightning G3 Pro Unit 」 はサブスクリプション型になっています。サブスクなので更新が終われば使えなくなるかと心配ですが、アップデートができなくなるだけで利用できなくなるわけではありません。

和風を表現したいような店舗など幅広く利用できるテーマになっています。

こちらが提供元のデモページになっていますので見てみてください。

※開発者の方へ

ゴリゴリとカスタマイズ予定の場合は無料版の「Ligtning」でテンプレートのルーティング構造を把握しておきましょう。

通常のテーマ直下にテンプレートファイルが設置してあるという形しか触ったことない人は要注意です。子テーマで実装する場合は一応それでも読み込まれるようには記述してあります。

「MIKADO」 TCD

とてもきれいめな「和風」といった感じです。

これが「和風」ではなければ少々物足りなさが感じられたかもしれませんが、「和風」には頃合いな簡素さをしています。

その見た目の簡素さとは反対に機能面では充実しています。

デフォルトで「スケジュール」「イベント」「歴史」「FAQ」とカスタム投稿タイプがついています。

「スケジュール」の機能なんかはまさに寺院向けといった感じですね。一年の予定、行事がしっかりわかっていて掲載する必要があることはほとんどないと思います。

「イベント」「歴史」「FAQ」などはその他の業種でも使い勝手はいいのではないでしょうか。

こちらが提供元のデモページになっていますので見てみてください。

「fresco」DigiPress

洗練された「和風」を表現したい場合にむいています。

「和風」な雰囲気に視差効果やスクロールアニメーションが施されており、強く印象に残ります。

レイアウトにも種類が多く、同じテーマを使用していても印象の違うサイト作成することができるでしょう。

また、訪れた人がカテゴリーやタグで絞り込みができる機能がついています。

和食店であれば、メニューや個室など登録しても面白いかもしれません。旅館であれば部屋の種類とかで使えそうですね。

DigiPressのサイトで見てもらえるとわかりますが、他社と比較して自社テーマの強みがよく表現してあります。

こちらが提供元のデモページになっていますので見てみてください。

「KADAN」TCD

和食の料理店などに向いています。

余白の具合が和風の感じとよく合い、縦書きのブロックも映えます。

また、「お知らせ」「プラン」と2種類のカスタム投稿タイプがあり、営業情報の更新、月替わりの催し物、コース料理の種類など使い方はいろいろできそうです。

先に紹介している「Lightning VEKUAN」と並んで汎用性のあるテーマで、TOP各パーツも応用しやすい形をしています。

DEMOの感じだとフォントが読みやすさ寄りになっており、あまり「和」っぽくありません。縦書きに似合うフォントを見つけて変更してあげるとグッと雰囲気が良くなりそうです。

こちらが提供元のデモページになっていますので見てみてください。

使用する際にはかなりの数の写真が必要になってくると思います。

クライアントがそのあたりを意識してプロの方に頼んでくれると良いですが、そうでない場合はお願いした方が良いでしょう。

無料テーマで「和風」っぽく

冒頭でも説明し、あまりおすすめはしませんが、無料テーマを使用して和風っぽく仕上げるためにはどのようにするのが良いのか触れていこうと思います。

以下の3つの点で説明をしていきます。

  • テーマはシンプルなものを必要
  • 和っぽく見えるフォント、色合いを考える
  • 縦書きなどはプラグインで簡単にできる

一つ目の項目では特に具体的な例を挙げるわけではありません。

ポイントで説明をしていきます。

2つ目の項目ではタイポグラフィに関する点の説明をします。

3つ目はこんなプラグインもありますよといった紹介です。

テーマはシンプルなものを必要

テーマは見た目が必用最低限でシンプルなものが良いでしょう。

また、クラス名や構造がわかりやすいものの方がいいです。

スクラッチにはなりませんが、必要なものは作成していかなければいけません。また、色合いなど調整していくにあたっては構造がわかりやすいほうがいいです。

和っぽく見えるフォント、色合いを考える

和風サイトの制作例を見てみるとフォントの使い方や色合いがよくわかるでしょう。

余白の使い方が重要であるように感じます。また、丸いような印象は出さず四角形の組み合わせで視差効果やバランス、独自性を築いていく形です。

このあとに紹介する参考サイトでもこの辺りはキレイに作られています。

それと共に重要なのは写真ですね。

写真のどこにテキストを入れるのかよく考えて写真を撮ったり編集したりしましょう。

必要であればクライアントにプロの方に撮影してもらいようにお願いしましょう。

写真の素材サイトで済むようであればそういうところで探すのも良いかもしれません。「Adobe Stock」とか良質な印象です。

縦書きなどはプラグインで簡単にできる

縦書きなどはプラグインで対処することも可能です。

CSSでいじることもできますが、細かく設定をしなければいけなかったり、対応してくれない書き方をしているかもしれません。

縦書きにできるプラグイン等がありますのでそのようなものを使ってみるのも一つの手だと思います。

縦書きを細かく設定できるようにUIを付けなければいけないなどの条件があるならば、実装するしかありませんが、、、

参考にしたいサイト

「和風なテーマを作成する」「既存テーマをカスタマイズしたい」そういう場合に、漠然とPCとにらめっこしていても良いアイディアは思いつきません。

必要な要素や関連している項目を紙に書き出して整理していくなどすると良いですね。

でも、実際の和風サイトを見て参考にしたいという人も多いでしょう。

なので、5サイトほどピックアップして紹介したいと思います。

BYAKU

TOPページの表示から惹きつけられるデザインをしており、縦書きと横書きがうまく利用されています。

縦書き部分では「清御隷書体」というやや独特なフォントをアニメーションで動きをつけながら表示している感じ印象的です。

横書き部分ではディスプレイサイズで変更されない仕様、それでいてダサくならない感じが素晴らしいです。

背景がグラデーションで暗くしてあり、白文字とのコントラストも取れていて読みやすいです。

田中屋せんべい総本家

和風ながらもそこまで堅苦しくない感じです。

縦書きの文字に対して横書きの文字を小さめに設定して「line-height」で行間を広めに、「letter-spacing」で文字間を広めにとっています。

明朝体の文字が細く、きれいに見えるので横書きでも十分に和っぽく見えています。

また、和風っぽく見えながら角丸のボタンが配置されているのも珍しいです。

鈴乃屋 衣のいのち

鈴乃屋さんという着物屋さんの期間限定のサイトになっています。

和風サイトのお手本のようなサイトになっています。

スクロールのアニメーションに気を取られがちですが、リンクホバー時の動きやハンバーガーメニュークリック時の動きまで隙がないです。

和風ながらも少し遊び心を入れたい場合や大胆ながらもきれいな配置にしたい場合に大変参考になりそうです。

高野山

外国語と切り替えができるサイトを作成しようとする場合には非常に参考になります。

外国語と並行表記をデフォルトとするところ、言語切り替えによって外国語になるところが分かれています。

デザインの大枠は一緒なのにどちらの言語でも違和感がないのはぜひとも見習いたいところ。

TOPページはかなり印象的ですが、下層ページは見やすさに焦点を当て一般的な形になっています。

竹林亭

しっかり和風が感じられる作りになっていますが、それぞれを見ていくとそんなに和風っぽくない感じをしています。

ところどころに散りばめられた縦書きと余白がそう見せている感じですね。

和風になると黒基調に白文字と少し重くなりがちなところをこちらのサイトは白基調で作成されています。

一般的なテーマでも似た作りにできそうなところが良いですね。

また、多言語対応となっているので、外国人向けにも発信するサイトの場合は非常に参考になります。

まとめ

「和風」な感じのWordPressテーマにどのようなものがあるか理解できたかと思います。

また、作成していく上での大きな形やヒントも見えたのではないでしょうか。

同時に問題となりそうなところもチェックできているとスムーズにサイト制作が進んでいきそうですね。

今回紹介したテーマのまとめです。

2020 KumaTechLab.