【速度計測】wpX Speed、mixhost、Hostingerで検証
この記事ではwpX Speed、mixhost、Hostingerで速度の検証をしたいと思います。
「サイトを作成したいけど、表示速度が気になる」
「既存のサイトは少し遅い気がする」
「PageSpeed Insightsが絶望的」
そんなこと考えている方は多少参考になるかもしれません。
なぜ、この3つかというとこの3つを今契約状態にあるからですね。
レンタルサーバー3つとか頭悪そうですが、どうぞお付き合いください。
まず、それぞれのサーバーで契約しているプラン、性能を見てみます。
その後、実際に速度を計測していきます。WordPressのサイトです。
格サーバーの契約プラン、性能
wpX Speedの契約プラン
契約プランは「W1」です。詳細はこちら
ちょうどXserverの契約が切れた際にこちらのwpX Speedに切り替えました。
詳細は以下。
最大の特徴はSATA SSDではなくNVMe SSDを使用している所。
通常のサーバーはSATA SSDですがこのSSDよりも読み込み速度が約16倍も速いというもの。
サイトの方ではW2プランがおすすめに上がっておりますが、正直W1でも十分な性能を誇っていると思います。
サイトのアクセス数が膨大でない限りはW1で良いかと。
さらに、
- WordPress簡単移行
- 過去7日分のDBデータ自動バックアップ
と初心者の人も安心できる内容も込み。
実際、自分で移行とかできる人でも正直面倒くさいので簡単移行使ってパっと済ませたい。。。
mixhost
私が契約しているmixhostのプランは「プレミアム」プラン。
サイトのジャンル的にxserverに入れることができなかったのでmixhostを選択しました。
詳細は以下。
※料金はキャンペーン等によって変わります。
最大の特徴はWebサーバーがLiteSpeedなところ。
よく使用されるWebサーバーがApacheですがApacheと比較すると「静的コンテンツは最大9倍高速、PHPは最大50%倍高速、SSLサイトは最大3倍高速」早いそう。
LiteSpeedサーバーのいいところはWordPressのプラグインに「LiteSpeed Cache」と言われるプラグインが使用できる所。
このプラグインはサーバーがLiteSpeedでないと使用できませんが、キャッシュ系の中でもかなり強力で高速化できるプラグイン。
LiteSpeedで早いのにさらに「LiteSpeed Cache」を導入してさらに早くできるんです。
mixhostでも
- DBバックアップ過去14日分
- マルウェア自動検知
など安心の内容が付いてきます。
Hostinger
私が契約しているのは「WordPress Hosting」の「WordPress Starter」プランです。
こちら海外のサーバーでサイトの内の言語切り替えに日本語があるわけではないので注意してください。
Youtubeでプログラミングを教えている海外の方の動画でたまたま見つけて興味持ったので契約してみた次第。
詳細は以下。
※初回の購入時の価格です。
海外のサーバーなので国内のサーバーと異なるところがいくつか見られました。
- SSL無料は1ドメインまで
- データセンター選択式
- WHOIS Privacyが記入式
まず、SSLについて。
国内サーバーだと基本的に追加したドメインは自動的に無料のSSLで対応されます。
しかし、Hostingerでは一つだけしか対応されません。なので、二個目以降のドメインについては無料SSLの購入をしなければいけません。Hosingerで管理中の間は永続でだいたい1,300円ぐらいです。
続いてデータセンターについて。
国内サーバーでデータセンターを選ぶことはほぼないとおもいます。そのほとんどが東京で固定みたいなので。
Hostingerではユーロ圏や北米などのデータセンターも選択可能になっています。私が選択したのは一番近そうなシンガポール。物理的距離はリクエスト、レスポンスに影響があるからですね。
表示時にラグが感じられるようなことはありません。ただし、FTP接続はシンガポールまでの距離の遠さを感じるラグがあります。
FTPよりもコントロールパネルからいじった方が遥かに高速です。
続いてWHOIS Privacyについて。
そもそもWhois Privacyって何?と思うかもしれません。「.jp」ドメインを取得したことある人はおそらく知っていることでしょう。
実はドメインの取得の際は住所や名前などを登録しておく必要があるんです。これが、Whois Privacy。
でも、国内のドメイン取得サイト等で取得する際にそんな入力はしたことないと思います。それは、ドメイン取得サイトが代理情報で登録してくれいるから。
Hostingerでドメインを取得してその代理登録の機能を使用する場合は別途料金が発生します。ドメインあたり700円ぐらいかかります。
ドメイン取得するなら国内で取得した方が良いです。日本語ドメインも取得できますからね。
速度的にどうなのかというとHostingerもmixhostと同じLiteSpeedサーバーを使用しています。
その為LiteSpeedCacheプラグインも利用可能です。
さらに1,475円でCloudFlareも利用でき、速度アップと共にDDosアタックも防ぐことが可能です。CloudFlareは無料枠もあるのですが、それでは足りない場合に有効です。
ちなみにCloudFlareを介すとDDos防御策のおかげで人間とロボットがしっかり区別されます。そのため、スクレイピング等でコンテンツを取られたくない場合に便利です。
速度測定
速度測定はPageSpeed InsightsとWebPageTestを使用して行いました。
テーマは「Twenty Twenty-One」
測定記事は「theme-test-data」の記事をインポートした、タイトル「Block: Gallery」
プラグインはすべて無効化、LiteSpeed Cacheを使用できるサーバーはLiteSpeed Cacheを導入(デフォルト設定)
WebPageTestは
PC:Osaka, Japan – EC2 – Chrome – 4G
SP:Osaka, Japan – EC2 – Chrome – Emulated iPhone X – 4G
以上の条件で測定した結果を紹介したいと思います。
wpX Speed
PageSpeed Insightsの結果
PC
SP
WebPageTestの結果
PC
SP
mixhost
PageSpeed Insightsの結果
PC
SP
WebPageTestの結果
PC
SP
Hostinger
PageSpeed Insightsの結果
PC
SP
WebPageTestの結果
PC
SP
結果どうなの
PageSpeed Insightsはどのサーバーも似たり寄ったりな結果になりました。
画像を最適せずに画像多めのページを読み込んでいるため、「Largest Contentful Paint」は大きくなっています。
また、スクリプト等も最適化はしていないので「Total Blocking Time」がSP時少し大きいです。
そのため、上記の結果で「Largest Contentful Paint」「Total Blocking Time」はあまり考慮しなくても良いのではないかと思います。
一方Webページテストの方はやや結果に差異が見られました。
簡単にまとめると以下。
- wpX Speed ・・・「Content Download 」1ms と爆速
- mixhost ・・・「Time to First Byte(TTFB)」が時間かかりがち
- Hostinger ・・・「Initial Connection」「SSL navigation」がややかかりがち
wpX Speedの「Content Download」1ms秒は驚愕の値ですね。wordPressの速度に特化したサーバーというだけあります。
mixhostは「Time of First Byte」がやや遅いという感じですね。LiteSpeed Cacheを外した状態ではより顕著に表れて、今回3サーバーでは最遅でした。
Hostingerはデータセンターとの地理的距離が影響しているという結果です。WebPageTestの場所をサーバーのあるシンガポールにしたら他のサーバーと同様の値が検出できました。
まとめ
結果的にはwpX Speedが優秀そうです。
LiteSpeed Cacheの煩雑なキャッシュ設定も必要ないため初心者の人にも使いやすいと思います。
静的リソースを最適化+CDN配信にしたらスマホでもPC並みの速度夢ではないですね。
実際私がWebページ見ている時もwpX Speedのサイトが一番表示が早いように感じました。PHPのようなページの切り替わり方というよりはJSで制御されて一部分入れ替えているような速さです。
mixhostとHostingerはwpX Speedには速度でかなわないかもしれませんが、どちらも優れたサーバーです。wpX Speedで金額の折り合いがつかない場合に検討すると良いでしょう。
ちなみに本サイトはwpX Speedです。
私が使っていて個人的に好みなのはHostingerです。安いし、使いやすいので英語がなんとかなりそうな人は一度サイトを見てください。(私は英語分からないですけど、翻訳とPC系単語なので大丈夫です。)
※検証値は私が測定した結果です。時間帯や環境により異なる可能性もあります。