不動産・物件向けWordPressテーマ・プラグイン
不動産や物件情報をまとめたWebサイトを作成したいと思っている方、
または作成を依頼された方向けに
「不動産・物件紹介向けテーマ」
「検索機能を実装可能なプラグイン」
をご紹介していきます。
「不動産・物件紹介に適したテーマはないかな」
「テーマは決まっているから検索機能付いたプラグインないかな」
上記のような疑問を持っている方の参考になるのではないかと思います。
この記事では【不動産・物件紹介向けテーマ】を3つ、【検索機能を実装可能なプラグイン】を1つ紹介します。
また、紹介する「テーマ」「プラグイン」のどれも有料のものを紹介していきますので、無料のものをお探しの方の参考にはならないかもしれません。
記事後半で少し自力で実装するのにはどうしたらよいか触れていますので、そちらは参考になるかもしれません。
私自身、作成する側からの視点で書いています。
また、GENSEN、Search & Filter Pro は触れたことがあり非常に有用なことを実感しています。
その他の二つは作る側として作成しやすそう、依頼者側のイメージが伝わってきやすいという点で選んでいます。
不動産、物件紹介に適したWordPressテーマとは何か
不動産、物件紹介のWebサイトにあると便利な機能は何でしょうか。
以下が項目があると見やすく、ユーザーにとっても使いやすいサイトになるのではないかと思います。
- 検索機能付き
- 情報が見やすい
- 写真が映える
不動産、物件紹介のサイトは数多くあると思いますし、そういったサイトを使ったことのある人も多いと思います。
サイト使っている際、
「面倒くさい」「自分の欲しい情報がどこにあるかわからない」
などあるとすぐに離脱してしてしまうと思います。
あなたもそうであればユーザーも当然そう思います。
上記3点を少し細かく見ていきますが、そのあたりの点も含めて説明していきます。
検索機能付き
不動産や物件サイトで検索機能はマストではないでしょうか。
ユーザーが自分の希望の商品へとたどり着きやすくなります。
対面で販売を行う際はお客様の情報を聞き出し、販売員が判断することでお客様の希望している商品を紹介すると思います。
Web上では販売員による判断部分がありませんので、希望の商品にたどり着くためには条件を絞って検索する必要性があります。
検索窓に打ち込んで検索するのも良いですが、
あらかじめチェックボックスやプルダウンで選択する形の方が選びやすいと思います。
また、検索条件を考える必要が少ないので、検索画面での離脱率を下げることができます。
(チェックボックス、プルダウン例)
情報が見やすい
情報が整理されていて見やすいという点も重視したいところでしょう。
不動産や物件の情報となると必然的に一つの不動産や物件が多くの情報を持っていると思います。
それらの情報がページの上部、下部、中腹とバラバラに配置されていたら比較検討しにくいだけではなく、そのページ自体も見にくいです。
PC表示ではサイドバー固定で情報を表示させると良いです。記事中ほどからスクロールして見直すことがなくなります。
スマホ表示ではフッター固定メニューなどに不動産・物件情報用のアイコンなど設置しておくとよいです。
片手で操作することの多いスマホでは画面下から呼び出せるほうがストレスがないです。
写真などにより様子がわかる
文字だけより写真があった方が実際の様子がわかりやすいですよね。
対面販売では見て回ることが多いと思います。
それに近い役割をWebサイト上で再現しようとすれば、部屋ごとや場所ごとの写真が各物件に設置する必要があります。
例とすると
間取り・キッチン・トイレ・バスルーム・・・
といった写真です。
最近では部屋の中にいるように360度見渡せる表示方法などもあるようです。
これらを踏まえた上で
「不動産・物件紹介に適したwordpressテーマ」
「不動産・物件紹介に適したwordpressプラグイン」
を見ていきましょう。
不動産・物件紹介に適したwordpressテーマ3選
先に紹介した3点を踏まえてWordPressテーマを3つ紹介します。
それぞれで使い方がやや異なってきます。
希望するサイトのイメージに近いようなものを選ぶと作成コストを減らすことができます。
完璧に合うことは少ないと思いますので、近いものからカスタマイズまたはプラグインの導入を図りましょう。
タグを組み合わせれば十分な検索機能を作成可能
一つ目は【TCD GENSEN】です。
先に述べておきますとWordPressテーマの価格としてはやや高い分類です。
強力な検索システムをデフォルトで搭載しています。
カスタム投稿タイプにカスタムタクソノミーが3つ搭載された状態となっています。
それらのカテゴリーの複合検索に加え、タグによる検索も可能です。
また、AND検索、OR検索をユーザーが選択し、検索を行うことも可能です。
デモページを見てもらうと検索についてよくわかると思います。
プルダウンの選択を行うことができます。
この部分に都道府県などの地区を入れると検索の絞り込みがうまく機能するのではないでしょうか。
また、チェックボックスによる選択はタグにより実装可能です。
検索機能はほどほどにで良い場合に
二つ目は【THE THOR(ザ・トール)】 です。
「GENSENほどがちがちな検索機能は必要ない場合」
「もう少し柔らかい雰囲気にしたい場合」
このような際にちょうどいいのがこのテーマです。
検索機能が全くないわけではなく、タグ等を使用することで検索機能としてしっかり機能します。
また、アフィリエイトなどでもよく使用されるテーマですので、特集記事などをブログ部分で作成することでSEO効果にも期待できます。
公式のウォーターサーバーのデモページ、脱毛のデモページを見ていただくと検索を利用するイメージがつくと思います。
検索機能はないけど見やすい
3つ目は【TCD MONOLITH】です。
こちらは不動産会社用のテーマとして売られているテーマです。
不動産のデザインを見せることに向いています。検索機能はありませんが、デフォルトで不動産・物件情報がとても見やすく配置されています。
写真もきれいに見えるようになっており、作成時にそれらの位置に気を付ける必要性もなくなります。
MONOLITHのデモページを見てみてください。建物の写真がとてもきれいに見えると思います。
扱う物件、不動産が少ない場合、質の高いもののみに焦点を当てる場合には最良の選択肢となるのではないでしょうか。
また、少々扱う量が増えた場合には、次に紹介するプラグインと組み合わせることで、希望の形にカスタマイズできると思います。
以上、3つ紹介しました。
しかし、中には希望のものが見つからなかった、イメージと違っていたという場合もあると思います。
そのような場合には以下で紹介する「プラグイン」をイメージとあうテーマに使用することをお勧めします。
不動産・物件紹介に適したwordpressプラグイン
テーマに検索機能がついていないものでも「プラグイン」を使用することで検索機能を付与することが可能です。
より、詳細な検索条件などを使用したい場合にはカスタムフィールドの利用が必要になります。
この部分は、後術で相性の良いプラグインを紹介しています。
豊富な検索条件を指定できる
料金プランは二つあり、
単一サイト使用・・・20$
複数サイト使用(開発者用)・・・75$
となっています。
20$でこれだけの機能が使えるのはとてもお得だと思います。
これを会社、フリーランスなどに依頼した場合10倍では収まらないぐらいかかると思います。
ネックとしては日本語化されていないので英語であるということです。
機能としては「カテゴリー」「タグ」「カスタムフィールド」「カスタムタクソノミー」など数多くの検索条件を簡単に作成することが可能です。
また、プラグインから検索フォームの作成もできるようになっています。配置はショートコードで行うことができます。
カスタムフィールドでは「Advanced Custom Fields(ACF)」と連携できるように作成されています。
公式より動画が出ていますので見てみてください。
こちらの使い方は別途記事を作成し、挙げたいと思います。
書いたらリンクを貼ります。
2020/09/29 追記
「Search & Filter Pro」の使い方をまとめました。
おまけ:テーマ・プラグインを使用しない
テーマ・プラグインを使用しない場合、
自力で実装する場合を少し考えてみたいと思います。
興味ない人は飛ばしてください。
流れとしては以下のようになるのではないでしょうか。
- 検索用の項目作成
- 指定された項目の解析
- 指定項目にマッチする項目の取得
- 取得した項目の表示
中二つの解析と取得の部分を作成する際にちょっと手間かなといった形ですね。
指定された項目の解析という部分を見ていきます。
検索項目チェックして検索ボタンを押すと多くの検索ページでは
URLのクエリ文字列に変数を持たせている場合が多いです。
上記テーマの「GENSEN」やタグを使用した検索もそのようになっています。
なので検索項目をクエリ文字列として持たせる処理を作成しましょう。
ソートの記事に「$_GET」ではなく「get_query_var」を使用した方法を記載していますので、参考にしてみてください。
指定項目にマッチする項目の取得の部分を見ていきます。
ここは「WP_Query」のquery部分に解析した項目を条件として追加していく形です。
絞り込み条件が多いほどこの部分が複雑になってきます。
各物件の情報をカスタムフィールドではなく、データベース上に専用のテーブルを作成して管理している場合には、通常のクエリでは取得できません。
クエリビルディングにフィルターフックで書き換えを行うか、独自のSQLを発行し、取得を行うなどする必要性が出てきます。
以上の二つを行えば検索を行うサイトの作成ができると思います。
WordPressのテーマとプラグインがメインなのでコード等は控えます。
まとめ
以上見てみて、しっくりくるものはあったでしょうか。
不動産・物件というテーマで見ていきましたが、検索が必要なサイトに向いているテーマ・プラグインが多かったのではないかと思います。
実際今回紹介したテーマをざっくりとしたイメージで作成依頼などを行うと全然想定していないものが仕上がる可能性もあります。
しっかり詳細まで起こすのも時間がかかり面倒に感じると思います。
それならば、
「このようなテーマを使用してサイトを作りたいんですけど」
と相談された方が作りても作りやすいと思います。
今回紹介したものを以下にまとめます。
テーマ
- 【GENSEN】・・・十分な検索機能を作成可能
- 【THE THOR(ザ・トール)】 ・・・検索機能はほどほどにで良い、やわらかい
- 【MONOLITH】・・・画像、情報共にきれいに見える
プラグイン
- 「Search & Filter Pro」・・・数多くの検索条件を簡単な操作で作成可能
紹介した以外にもたくさんのテーマやプラグインがあります。
今回はその中から数種類だけ取り上げました。
ほかにいいなと思うものも探してみるとよいでしょう。
また、制作は私の方でもお請けさせていただいてますので、ご相談はお問い合わせよりお願いします。